銀魂『非戦闘要員も変わる時は変わる』。
坂田銀時「おじさん、この機械何?」
発明家のオヤジ「この機械はな、空間に霧を発生させるんじゃ。その霧は仮想空間を創造する」
坂田銀時「は、馬鹿馬鹿しい」
発明家のオヤジ「だがな、本当に効果はあるんじゃよ。
この仮想空間の中に入るとな、一日中気を失うんじゃ。
そして自分がもっとも行きたい世界へと現実世界での24時間分の時間行くことが
出来るんじゃ。霧の中に入りもっとも行きたい世界を念じればその世界に行くことが出来る。
そしてその世界では何千万回分もの同じ体験をすることが出来るんじゃ。
同じイメージが一回終わればまたそのイメージが繰り返される。
それが何千万回も続くんじゃ。この機械は一か月に一回の使用が人間の脳みそにとっての
限界じゃよ。霧は10分間、この機械から噴射され続ける。この機械は屋内で使うことを推奨する」
坂田銀時「部屋に虫を退治する煙を焚くような感じか」
発明家のオヤジ「おぬし、口が悪いのぉ。でも、まあ、そういうことじゃ」
坂田銀時「というわけで。買ってきたんだ」
神楽「何これ。銀ちゃん、パチモンよ」
志村新八「そうですよ」
お登勢「ふぅん、こんなビデオデッキみたいな機械から
仮想空間が発生するのかい」
坂田銀時「ああ、そうだよ。上面に大きなボタンが付いているだろ。これを押せばな」
キャサリン「ワタシ、この機械使って色々なことをやりたいヨ!」
坂田銀時「じゃあ皆を集めてやるか」
神楽「その必要はないアル」
志村新八「あ、押しちゃったよ。この人!」
お登勢「霧が。やばい」
キャサリン「酒に霧が入ったらどうすんダ!」
志村新八「い、意識が遠のく……」
キャサリン「……はっ、ここハ。目の前にはたくさんの宝石。急いで袋に入れなきゃダネ。
さあ、ズラかるよ!。やったあ、たくさんの宝石を手に入れたヨ。……目の前にはたくさんの宝石。急いで袋に入れなきゃダネ。
さあ、ズラかるよ!。やったあ、たくさんの宝石を手に入れたヨ(え?ああ、こういうことネ)」
お登勢「……あれ、ここは。ああ、そうだったね。私の亡き夫に酒をもてなしているんだった。え?美味しい?そうかあ、それは
良かったよ。さあさ、もっと飲むと良いよ。ああ、そうだったね。私の亡き夫に酒をもてなしているんだった。え?美味しい?そうかあ、それは
良かったよ。さあさ、もっと飲むと良いよ(ああ、こういうことか)」
志村新八「お通ちゃーん(これでお通ちゃんのライブに来るのは何回目だろう?)」
神楽「酢昆布美味しいアル、酢昆布美味しいアル(食べても食べてもキリがないアル)」
坂田銀時「さあてといちごパフェ追加するかな(これで何回目の追加だろうな?)」
キャサリン「ハッ、ここは現実世界のようだネ」
坂田銀時「いちごパフェなんて当然のごとく食えるんだなと思えるようになったぜ」
志村新八「僕もそんな感じです。今の心境は」
神楽「私はもうしばらくは酢昆布は欲しくないアル」
お登勢「パラレルワールドって意外に身近にあるんだねえ。そのことが分かって良かったよ」
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銀魂『非戦闘要員も変わる時は変わる』。
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